映画ガール

映画ガール

2012年5月26日公開

働く女性って美しいですよね、といっても現実で考えたらそうでもないんですけどね。ですがさすがに映画作品などでは美しく表現しなければいません、そしてそんなキャリアウーマンとして活躍している女性の姿をこれでもかと芸術作品のように表現している映画『ガール』について紹介して行きましょう。今作品は2012年5月26日に公開した、小説家の奥田英朗さんが執筆した同盟タイトルの作品を実写映画化したものとなっています。オムニバス形式を取っている全5編ある原作の内、『ヒロくん』『ガール』『ワーキング・マザー』『ひと回り』を再構成して、劇場用作品として公開されました。

そんなガールのあらすじを紹介して行きましょう。

あらすじ
由紀子に聖子、容子と孝子の4人は、仕事も境遇も異なるけれど気の会う友達として交流している。それぞれが女性として生きることに葛藤をしているということも共通していた。大手広告代理店に勤めている由紀子の場合、30歳を目前にして内心焦りを募らせていた。年相応ではない格好をしていることに対して指摘されたこと、大学時代の友人である蒼太とのトキメキのなくなった恋愛関係、自分が今まで企画・実現を目指していた女性限定のイベント企画に対してのクライアントとの対立といった仕事と私生活の両方で問題が起きて、いつまでも『ガール』、少女のように入られないのかということに対して悩んでいた。大手布道参会者に勤めている34歳の生子は管理食に抜擢されて出世するものの、新しく部下になった今井は自分より年上の男性ということもあり、何かある度に露になる今井の固定観念である男性優位の考え方に対して、今までこらえていた怒りを爆発させてしまう。
生子は家庭内においても、夫の博樹よりも稼ぎとキャリア、両方が自分より上位に位置してしまっているため、どうしても子供がほしいということを吐露することができなくて葛藤していた。その一方で、老舗文具メーカーに勤めている34歳のよう子は、恋にも無縁なずぼら生活を送っていたが、とある日に一回り年の違う新入社員である慎太郎の教育係を任されることになった。慎太郎の好青年ぶりにあっという間に容子を含めた女子社員たちから好感を得ることになるが、容子は慎太郎に対しての淡い恋心を知られないようにそっと秘匿していた。そんな生活を送っているときに実家に帰ってみると、妹が結婚することになったため、両親に気を使われてしまうことになってしまう。そんな状況も相まって慎太郎に対しての恋愛感情と今の自分の生活に対して、どうしても折り合いをつけるように素直になれず、一人悶悶とした日々を送っていた。
孝子は離婚を経て、6歳の息子を抱えながら3年ぶりに元いた会社の営業職に復帰を果たす。仕事の中でシングルマザーだからという理由で言い訳をしないためにも頑張り、また息子についても母親として、そして時には父親代わりを勤めるために慣れない鉄棒やキャッチボールなどを教えられるように練習にも励んでいた。仕事が忙しいということもあり、シッターの帰る時間に間に合うように急いでかえるという生活を送り、いつしか心にゆとりの無い生活を送っていた。自分では頑張っていると思っていながらも、回りの反応が彼女が思っているような雰囲気ではなかった、仕事場では気を使われてしまい、息子は母親の姿に違和感を覚えているといった差異が発生していた。そこで孝子はようやく自分が空回りしているだけだと気がつき、若かった頃の自分ではもう無いのかと空しくなってしまう。様々な境遇の4人は仕事に、そして女年の人生を歩むために葛藤しながらも生活していくウーマンライフスタイルストーリーとなっています。

キャスト

  • 滝川由紀子:香里奈
  • 武田聖子:麻生久美子
  • 小坂容子:吉瀬美智子
  • 平井孝子:板谷由夏
  • 武田博樹:上地雄輔
  • 今井哲夫:要潤
  • 和田慎太郎:林遣都
  • 北村裕子:波瑠
  • 安西博子:加藤ローサ
  • 初音映莉子
  • 吉田羊
  • 黒川芽以
  • 森崎博之
  • 野間口徹
  • 木原部長:矢島健一
  • モロ師岡
  • 池田成志
  • 左時枝
  • 段田安則
  • 森本蒼太:向井理
  • 光山晴美:檀れい

スタッフ

  • 監督:深川栄洋
  • 脚本:篠﨑絵里子
  • 音楽:河野伸
  • エグゼクティブプロデューサー:濱名一哉
  • プロデューサー:久保田修
  • 撮影監督:河津太郎
  • 編集:今井剛
  • 制作プロダクション:C&Iエンタテインメント
  • 配給:東宝
  • 製作:“GIRL” Movie Project(TBSテレビ、電通、東宝、テンカラット、毎日放送、ポニーキャニオン、中部日本放送、講談社、ソニー・ミュージックエンタテインメント、WOWOW、キアロスクーロ(C&Iエンタテインメント)、KDDI、Yahoo! JAPAN、北海道放送、東北放送、静岡放送、中国放送、RKB毎日放送、TSUTAYA)

音楽

  • 主題歌:西野カナ「私たち」
  • 挿入歌:MiChi「Revolution」「Just The Way You Are」(ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ)

作品について

今作品の鑑賞した人のレビューを調べてみると、劇中にある女性独特の感情や現代の女性が持っている様々な葛藤を見事なまでによく表現しているとのことで好評価を得ている。女性として生きることは中々大変なのかもしれない。恋愛としていつまでも少女のような感覚を持ち続けたいと思っても、年を取っていけばそれだけ大人であるということを意識しなければならない。若々しくいたいと思っても、時間というものから逃げることもできないために、必然と年相応というものに落ち着かなければならないと言うことになってしまう。

会社にしてもそうだ、女性が会社で働くことが昭和中期から段々と認められるようになり、やがて男女雇用均等法が可決され、現代では女性が一会社役員として一線で働くことも珍しい時代ではなくなっていた。しかし働くことに対して生きがいを感じていても、女性としての幸せを捨てることもできない。また例え幸せを手に入れたとしてもそれが持続するという保証もない、幸せが壊れ、もしその中で自分が生んだ子供がいるなら守るために働かなければならない。ところがそんな境遇に対して悲観しているわけでもないのに、自分が不幸のように見られてしまうことも不本意なことだろう。

自分がこうなることを望んだわけではないと思っていても、気がついたらこんな自分になっていたということはよくある話だ。女性特有の感情と思いがちかも知れないが、今の自分が本当になりたかった自分なのかどうかというのは男女問わず誰でも悩むことではないだろうか。

そしてこの意識は女性の方が特に強いのかもしれない。仕事をしていても女性には子供を産むということができる、そして生後間もない子供を育てるにはどうしても母親という存在が不可欠になり、仕事を退職するか休職することに必然となってしまう。仕事の面で一線から少しでも引いてしまうとやはり経験や実績に差が出てしまい、取り残されてしまう。女性にしても男性にしても、仕事ということになればこれは由々しき問題だ。だが子育てをするために男性が育児休暇を取るということは現代においてもかなり稀なことだ、そうなると女性がどうしても子育てに専念しなければならないということだ。

非常に複雑だ、女性という物は本当に仕事としても、女として生きることに対しても常に悩みが尽きない。そんな時ふと立ち止まって冷静に自分を見てみると、今の自分が本当になりたかった自分なのかと観察して大体が絶望することになるだろう。そうなると本当に空しくなってしまうものだ、夢見た自分と現実の自分との差が大きく開いてしまう分だけ生きがいという活力を根こそぎそぎ落とされてしまうだろう。だからこそ、一度立ち止まってじっくり考えてみる必要があるかもしれない、自分の生活、そして今後の自分が幸せになるにはどうしたら良いのかということに。我侭を言ったって良いだろう、一度くらいは許されるはずだから。